PyConJPでGuido van Rossum氏と生電話させてもらってみた

今日はPythonistaの日本の祭典、PyConJPに行って参りました!

RubyKaigiの時と同様、様々な分野から優秀かつ気さくな方々が沢山来ていて、
また10名近い素敵なPythonista達との人脈を作る事ができました(^^)

全体的な雰囲気としては、RubyKaigiよりも学術的な雰囲気が強かった気がします。
あくまで俺個人の勝手な想像上の例えですが、RubyKaigiには大学のサークルでRubyをやっている
人がサークル活動の一環で来ているような感じの人達が多く、
本PyConJPではPythonを学術的な分野の一つとして捉えている院生のような人達
(大学院生のような雰囲気や素質、匂いを持っている人)が多く参加されていたように思えます。

ばったり会った初対面の人と「さっき○○について話していましたよね、あれは…」
というふうにすぐに打ち解けて話せる感じのイベントで、ホントに気兼ねなく話せてとても楽しかったです。
しかもその突発的な雑談の全てが高度で、日本のPythonista達のレベルの高さの片鱗を見た気がしました。
セッションも勿論ですが、イベント中のありとあらゆるシチュエーションで
総じて沢山勉強になるような時間でした。

今回のイベントで一番衝撃的&感動的だったのは、
Pythonの父ことGuido van Rossum氏と生でテレビ電話ができたことです。

休憩スペースの所に「Guidoへの質問コーナー」のようなものがあり、
気になって近くに行ってみると、気さくなスタッフさんが俺に話しかけて下さいました。

スタッフさん「あ、質問しますか?」
俺「...え?どういう...すみません、ここは何のコーナーなんですか?」
スタッフさん「今Guidoと電話が繋がっていて、Guidoに直接質問ができるコーナーです」
俺「え?!Guidoさんとお話ができる..生で話せるんですか?!」
スタッフさん「ええ、そういうコーナーですから 笑」

周りの人と一緒に「英語はちょっとなー…」などと言いつつ、
でもGuidoさんと直接お話ができる機会なんてもう二度とないかも知れないし、と思い、
大恥をかくつもりでGuidoさんとの対談をお願いしました。


...Guidoさんは予想をはるかに超える程紳士的でクールな方でした。


俺(以下Ryo) 「こんにちはGuidoさん、私は大学院でインタプリタの研究をしている者です。特にJITコンパイラについての研究を行っています」
Guidoさん(以下Guido)「おお、とてもクールだね!よろしく。お話出来てうれしいよ。」
Ryo「私もとても嬉しいですし、こうしてあなたとお話しできるのが今でも信じられません。」
Guido「ハハハ、ありがとう! JITコンパイラといったね?じゃあ君はPyPyを使った事があるかい?」
Ryo「! 勿論です!PyPyの論文も読んでいますし、今その事について質問しようと思っていたところです!」
Guido「お、いいね!何だい?」
Ryo「GuidoさんはPyPyについてどう思われていますか?えぇとつまり...良い印象をお持ちなのでしょうか?」
Guido「勿論だよ。様々なPython実装が増えてくれることは私にとってとても嬉しいし、JITはとてもクールだ。
私はプロジェクトが進むのを楽しみにしている一人でもあるんだよ。」
Ryo「そうなんですか。Guidoさんは3.x系へメインストリームが移り変わる事を望んでいらっしゃると思ったので、
 2.x系統しかサポートしていないPyPyによって3への移行がストップすることを懸念されていると思いました。」
Guido「いやいや、その時はPyPyが3.0に対応してくれるのを待つよ。そうなるだろうし、そうなるのが一番いい。」
Ryo「なるほど。ありがとうございます。Python3.0関係でもう一つお聞きしたいのですがいいですか?」
Guido「勿論。どうぞ。」
Ryo「ありがとうございます。えぇと、GuidoさんはPython3.0に世の中でのメインストリームになるまで何年かかると考えていますか?」
Guido「5年だよ。Python2.xの時だって、マイナーバージョン+1の度におよそ1年でメインストリームが移り変わってきた。
その傾向を見ると、今はPython3を使う人だって着実に増えているし、5年以内に3.0に移行するだろうと私は考えている。
Googleでも3に移行するつもりの人が殆どの筈だよ。」
Ryo「なるほど!つまりGoogleは5年以内にPython3xに移行するということですね!」
Guido「ハハハ,そう来たか!今のは私の完全な個人的な思想であって、Googleの構想や決定とは一切関係ない事を補足しておくよ。」
Ryo「分かってます、勿論分かってます(笑) では、後ろで待っている人がいるので変わります。お話、本当にありがとうございました!」
Guido「どういたしまして!研究(勉強)頑張ってね!」
Ryo「はい!ありがとうございました!」


...と、気になっていたPyPyプロジェクトやPython3の事についてGuidoさんの生の意見が聞けてしまいました。

本当、冗談抜きに、今日程曲がりなりにも英語を勉強しておいて良かったと思えた日はありません。
もうこういう機会はもしかすると訪れないかも知れないけれど、
もし、もう一度Guidoさんと話せる機会があれば、
今度はインタプリタの研究者としてもっと流暢な英語でより突っ込んだ事を話したい。本気でそう思いました。

今日からまた新しい気持ちで研究と英語の勉強に打ち込めそうです。

このような素晴らしい機会を与えて下さったPyConJP運営者の方々、
特にお誘いくださった上チケットまで譲って下さった @rokujyouhitoma さんに深くお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。